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#2 持って生まれたものは全て私の役に立つ〜原点回帰
2019.04.02

3月18日はファッションデザイン科高等部に通う娘の卒業式。袴を着るというので袴選びを本人に任せていたら申し込むのがギリギリになった。
着付け、ヘア、レンタル込みで探そうとしていたようだが、「私、着物の着付けできるからレンタルだけでいいわ」と楽天から本日発注。
卒業式の前日にレンタル一式が届いた。ギリギリセーフ。

4年前。中学校卒業目前の3ヶ月間。娘は祇園甲部のトップ3に入る老舗のお茶屋にて、舞妓の仕込みさんの修行に入った。そんな機会は得ようと思って得られるものじゃない。
結果として舞妓にはならなかったが、着物の着付け、着物を着た時の所作、京言葉、その他諸々を身につけて帰ってきた。着物の着付けができ、着物で生活できることは相当に役に立つ。
自分の持って生まれたスキルや身につけたスキルを、まずは最大限自分のために役に立たせるのは我が家の当たりマエダ。。。夫の名字がマエダなだけに。
自分に役立て、自分を輝かせることができるスキルはそれを仕事にすることもできる。
先日の娘の卒業修了展のファッションショーにて、斜め後ろに銀ラメのジャケットを着た山本寛斎氏がいた。
入学式の時にもパンチラインな名言を放ってくれていたが、今回もまた“70代とはこういうものだ”という観念を書き換えるオーラを放っていた。
山本寛斎氏がミューズとして多用したモデルが山口小夜子である。山口小夜子さんはそもそも服を作る側にいた。そしてモデルの世界へ。
切れ長の一重。
170センチの身長は、、世界進出するには低いと言われる。
では化粧を欧州や米国のモデルのようにした方がいいのか?という戦略会議の中で山口小夜子さんは言った。「日本人女性の美しさを捨てるくらいならモデルにならなくてもいい」と。
小夜子さんが思い続けたこと。自分が日本人であるということ。
原点回帰
そこから彼女の工夫が始まる。
彼女は誰よりも洋服を魅せた。
つま先立ちになれるように踊りながらの独特なランウェイの歩き方や、ヒールの靴の中でも爪先立ちであったことは業界では有名なお話だそうだ。
ある視点から見たらマイナスな要因を、全てプラスにひっくり返した。そしてむしろそれは周りが羨む要因となった。
私たちが持って生まれた容姿もスキルもセクシャリティも、オギャアと生まれてからの経験も何もかも、その全てのグランドデザインは完璧なのだ。
私は人のカラダに触れるときも見えないエネルギーの領域を扱うときも、その完璧なるグランドデザインに思わず声が漏れる。
「持って生まれたものは全て私の役に立つ」
それは私が子どもを育てる中で子どもに教えられたこと。視座が変わる度に理解が深まる。来年の3月に末っ子次男が高校を卒業する時はさらに、私にとっての大きな節目となる。
ファッションデザイナーとしての経歴も持つ亡き夫に益々似てきた娘と、明々後日の卒業エンターテイメントを楽しもう。

私が自分の子育てに(今のところ)後悔や罪悪感を抱かないでいられるのは君たちのあり方のおかげです。この先に幼少期のトラウマがあったとしても、それを癒すのは私じゃない。
そんな話もオープンに話しながら、我が家の夜は更ける。
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