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#5 本音を伝えるということ

2022.06.24

1月3日の夜に娘とともに母への遠隔ヒーリングを終え、翌4日に再び母の病院へと行きました。

#4 エネルギーの投影を外して相手と向き合うことの続きです。

現在は整形外科のリハビリ棟にいる母。

私が病院に着いた時にはテレビの前にたくさんの車椅子の方々が座り、テレビの歌と振りに合わせてそれを真似て手遊びをする、というようなことをしていました。

母はテレビを見ながらうなづきつつも見よう見まね通りには手を動かすことができない。手と手を合わせることも、拍手をすることもできない。

そうしようとしているし、そうしているつもりなのに身体はまったくその通りに動かない。しかし楽しそうにしています。

その間に私は看護師にお願いして担当医から詳しい経緯と現状を聞きました。

もうね、母の現状に関しては、うちの父や弟から叔父さんたちへ話が伝わり、さらにそこから我が家の子どもたちに伝えられる頃には別物の話になっています。

ちょうどその日に担当医がいらして、40分ほど時間をかけて丁寧に今までの経緯と現状を説明してくれました。

股関節に関しては、昨年の10月に別の病院で手術をし人工股関節を入れたということ。子どもたちは右膝の手術って言ってたけど。おそるべし伝言ゲーム。

通常、人工股関節の手術後は4週間のリハビリで歩けるようになり退院して行くのだけれど、うちの母の場合は4週間経っても歩くことができず、ずっと痛みを訴えていた、と(現在痛みはなし)

そしてリハビリのために現在の病院へ転院して来て今に至る。

まずは肉体に関しての経緯と現状を聞きましたが、手術後に転院して来たので手術に至る経緯については詳しくは把握していない、と。

さらに転院して来た時は術後4週間経っているものの、痛がって怖がって立ち上がることすら出来ず、さらにほぼ1日ボーっとしていることが多かった、と。

問いかけることに関してうなづく程度。

昨年の11月8日に転院して来た母の状態を見ながら、12月15日に脳のMRI検査をしたそうです。

担当医がうちの父や弟から母が股関節の手術に至った経緯を聞いたには、昨年の9月に実家の玄関で転倒したことがきっかけだったそうです。

現在、3階建ての実家の2階と3階に父と母の二人で住んでいます。

長男である弟夫婦と同居の話が出つつも、それはちょっと気を使うかも…と母の方が同居を強く望まないタイプ。

ある日、母の姿が見当たらない父が玄関に行ってみると母が倒れていた。

滑って転んでそこから動けなくなり、しかし腹から助けを呼ぶ声も出せずうずくまっていた。

そこから父が板橋に住む妹を呼び、母を2階に運んで落ち着いたところ、もう足が痛くて歩けないと訴える母。

そもそもずっと右股関節が悪く、整骨院や整体に通ったりプールで歩いたりと母なりに体をケアしていました。私が一緒に温泉に行った2年前の時点で相当に右の股関節と膝が悪かったのは確かです。

人工股関節の話が何度も出つつも、手術は怖い、と拒んでいた母。

結局、玄関で転び足が痛くて動けないという母は当時通院していた病院に入院となりました。がしかし、東京のその有名な病院では人工股関節の手術の予約が先の先まで埋まっていて相当の期間待たなければいけない。なので他の病院で手術を行なってもらい現在のリハビリ病院へ転院となりました。

そこから脳のことやあれこれとガタガタと症状が出て今に至るのですが、ひとりになる時間を持つことができたたことは母にとって大きな意味を持っていると思っています。

2年〜3年ほど前の春。

父から温泉に誘われました。

父と母と私の3人で3泊4日の温泉旅行。

いつもながら父の愛情表現は下手くそで、突然キレ始めるので楽しくない(爆)

親の反対を押し切ってうんと年の離れた夫と一緒になり、子どもを3人産み育て、夫を看取り、実家にベタベタと甘えて頼ることもせずにいる私への労いのために温泉に誘ってくれたらしいのですが、

そうやって「自分が良かれと思ってやっていること」に対してこちらがありがたがって応えないと「お前たちは私の気持ちをわかっていない」と怒りだす。笑

父の目配りと気配りはあまりにも繊細で敏感過ぎる。気づかないでいいことに気づくほどに繊細。その感性を別のことに生かせるほど繊細。

相手の言葉や態度の裏を読み過ぎると迷宮にハマる。

父は母に対しても、母の足の悪さや具合が悪い時には「良かれと思って」色々やっているのですが、「良かれと思ってやっているから」相手は受け入れるのが当然で、それを相手が受け入れないと怒り出す。

耳が聞こえないからこれまた大きな声で威圧的で、とてつもなく腹から通る声が出る。それを他に生かしたらいいと思うほど。

昔はカラオケ大会でよく優勝していた父。低音は倍音かもしれません。そんな倍音の声で大声で怒られるから細胞中が震えるほど体に響く。本人は耳が悪いのでそこまでの大声のつもりなし。

そして母は、「私さえ我慢すれば丸く収まる」という感じで父のストレスや父の怒りのエアバックとなってここまで来た。これ、私なら家出案件。

父は自分の正義からの行動をしているので悪いことをしているつもりはない(常に良かれと思ってやっている)だからそれを理解しない母を怒鳴るのですが、そんな父に対して親戚の叔父や私の妹や弟たちは父を咎めるので父はまた「誰も自分の気持ちをわかってくれない」と嘆く。

すんごいわかりやすい展開。

我が家の娘は小学生の時にそんな祖父母を見てひとこと。「お母さん、おじいちゃんとおばあちゃんは風神と雷神だね。だから放っておくしかないんだよ」

私、娘に風神や雷神を教えたこともないし神社仏閣系の話をしたこともないのにそんな達観したことを言うから大爆笑してしまいました。

母が何をやってもと「お前はダメだ」と言う父。「だから俺がやる」ということなのだけど(守る愛ゆえに)、なんでこんなに伝え方を拗らせるかなぁと実家に行くたびに思っています。

そのくせ私たちの前では母を讃えたりする。それ、本人に言えばいいじゃん。

ある正月。

クルクルと台所で働く母、そしてテーブルに座る一族。

「さて、食べ始めよう」とするも、父が「待て」、と。しばし待ちながら父のイライラが募っていく。沸点20度。

そして母に怒鳴り始める。

「お前はいつまで台所にいるんだ」

「お前がそこにいてどうなるんだ」

「まだ出すものがあるのか」と、責める。

叔父や妹や弟は顔を見合わせうんざりしている。彼らにはその光景が、父が母をいじめているように見えるらしい。

そんな親戚や妹弟の姿をへーーっと見ながら、仕方ないなぁと私は口を挟む。

「ねえ、お母さん。お父さんはお母さんもここに一緒に座って乾杯したくて待っているよ。お母さんが揃わなきゃ始められないと思っているよ。お父さんにとってはお母さんが一番なんだから」

「ねえ、お父さん。それが本音で言いたいことなのに責めて怒鳴っても伝わらないみたいね。『お母さんこっちにおいで、乾杯するよ。お母さんが来ないと始まらないよ』で済む話よね」

珍しく父がほんの小さくうなづいた。

母を愛し過ぎて良かれと思って自分の正義を押し付け続ける父。それを父の正義のままに私が我慢すれば丸く収まると思っている母。

さすがにそれでも目に余る父の振る舞いがある。だから母はどんどん色々と諦め感情と口を閉じていった。

何を言っても無駄ってね。

私はここ数年、母に会うごとに「お母さんが本当に欲しいものは何?」と聞き続けた。「ねえ、お母さん。自分を生きるってなんだろうね?」と。

まあそれでもあの父と一緒にいながら鬱にもならずにいる母のメンタルは相当に強いと思う。だって私ならばすぐに別れるか捨て身でぶっ飛ばしに行くか暴れているかもしれないもの。

だから今のこの母の入院は、「はい、宇宙から強制終了が来ましたー」とも言えるのだ。ひとりの時間を持つための。「ここから自分はどう生きるのか」を考えるための。

前回のブログの最後にこう書いた。

なにかヒーリングの奇跡がどうのという話程度のレベルではなく、ここから母の意識改革というか、本気で「自分の本当を生きる」と母がコミットするのであればそこに本気で関わります、と。

私は今、私の仕事の内容を逐一母に語りながら、私の講座内容を伝えている。それこそがまるで講座のように。

それを母がどれだけ受け取っているかはわかりませんが、母を前にして「ねえ、お母さん」という時、母を通して何かもっと大きな存在と語っているような感覚になる時があるのです。

母なる存在は、偉大だね。

後日談。

母はパーキンソン病ではなく脳脊髄液が増えたことで脳室が圧迫され、手足の震えやボーっとすることが多かったのだとわかりました。背中から脳脊髄液を抜くことにより明晰さを取り戻し、すっかりいつもの母に戻りました。

歩くためのリハビリは続き、歩行器や杖を必要としていますがそのおかげで、買い物から何から全てを父が担っています。

そうなるべくしてなるように。

このプロセスをこうやって共有できることを嬉しく思います。この顛末を最後までお読みくださりありがとうございました。

2018年1月5日
過去ブログ再掲載

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