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愛と情の狭間で

2013.11.07

 

 

恋愛や結婚において「まさかこの気持ちが錯覚であるはずがない」という錯覚を取り払って見えて来るものがある。

 

 

 

 

「実は好きじゃなかった」という気持ち。恋に恋していただけなの、なんて。そこ、認めちゃえよ。

 

 

 

いやいやいやいや待て待て待て待て。だってこんなに胸がときめくし、四六時中彼の事を考えているし、身体の反応は嘘をつかないわ。

 

 

しかし身体の反応を思考で判断しているなら嘘ってこともありえるのだ。

 

 

あぁでもそんな。思い込みの甘い罠は身体の感覚すら変える。だって恋は盲目。思い込んだらとことん行くわ。身体の声を聞いて欲するものを食べると良いと言われるけれど、整った身体である事が前提です。人は習慣的に慣れた味が恋しくなったりする。

 

 

「彼じゃなきゃだめ」

そう思い、彼と上手く行く未来を描くのは決して悪い事ではない。直感的に彼と上手く行く未来が見えているのかもしれない。うん、それもいいだろう。

 

 

だからと言って、彼と付き合えていない今を自分の都合の良い風に考える事の罠にはまってはいませんか、と。

 

 

思考は現実化するからとか、だから上手くいっていない彼との仲も良い風にイメージしなければ、とか。それは偽物ポジティブシンキングなのでそうやっていい風に考え続ける現実が再生され続ける。

 

 

確かに現実に起こる事の全てにYESとか、どういうルートでも自分の望む未来に繋がっているとか書いておりますが、でも実際はどうだろうか?

 

 

今の現実から良いところだけ見出そうとするのではなく、ありのままを見ることが大事です。それが良い悪いでなく。「ただそうである」と言う事を。

 

 

「彼じゃなきゃだめ」

彼を想い、彼に対して費やした時間には、愛だけでなく執着が生まれる。

 

 

>愛はその対象を自由にして解放してやる事が出来る。by 横尾忠則

 

あなたの想いは相手を支配する事なく相手を自由に解放しているだろうか。

 

 

 

 

 

 

ストーカー的に女性につきまとう男性がいた。だめなものはだめだという事が理解できない。頑張れば振り向いてくれると信じている。

 

自分が悪かった訳でも、努力が足りなかった訳でもなく、ただ合わなかっただけ。現実を見る勇気がないから続ける人もいる。by 為末大

 

 

 

 

これは、友人関係や師弟関係にも言えますね。

 

 

ただ合わなかっただけ。

そんな現実もある。

誰が悪い訳でも何が悪かった訳でもない。

 

 

執着の奥にも愛がある。それはわかっているけれど、相手が自分の思うように振る舞ってくれないことで自分の中にどんな感情が(反応が)起こっている?

 

 

向き合うのはそこ。自分自身。その自分の本音。

 

 

自分の本音に向き合うことは自分を愛することなのだ。あなたはもっと愛されていいんだって。誰よりもまずあなた自身に。

 

 

 

 

自分自身を完璧に愛することを躊躇していることは自我を愛していることである。自我を愛することは芸術家にとっては完全な神の意志の伝達者としての道具としては不完全である。

 

(中略)

 

人は一度手にしたものを手放すということが如何に難しいかということだ。一度手にしたものには情が移る。愛情ではなくて、情なのである。

 

愛はその対象を解放して自由にしてやることが出来るが、情はその反対に抱きかかえて相手の自由を束縛してしまう磁性力がある。多くの場合、愛と情をごっちゃにしてしまっているはずだ。執着というのは愛でなく情を指す。

 

(中略)

 

愛という名のもとで、子供や妻の自由を奪っているとすれば、それは愛ではなく情だ。日本人の美学の中に情を認める文化があるが、この美意識は危険なものであるとワシは思う。

 

横尾忠則「私と直感と宇宙人」より引用抜粋

 

 

 

 

 

 

愛するとは技術なのだ。

 

 

 

 

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