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インド①全ては導かれるままに

2022.07.25



夫の大往生から丸9年。



当時小学5年生だった長男は今年成人式を迎え、当時小学2年生だった娘はファッションデザインの専門校で学び、当時年長さんだった末っ子次男は高校生となりバイトまでしています。


夫が亡くなって1年半くらいたった頃かな。中学生になったばかりの長男が当時通っていた進学塾の新聞広告で自分の夢を掲げたのは。



「世界を全て見たい」


と書いた言葉通りに、高校生活は家を離れ地方での寮生活となり、大学2年生の時には文化支援という名目で1年間ベトナムの日本語学校で教壇に立つなど、未知の世界に踏み出している。

理学部物理学科を専攻しているが「勉強をすっかり忘れてしまった気がする」と笑っていた。心の中は復学にあたり不安でいっぱいな様子も垣間見える。

まあ本人の人生だ。来月10日には長男がベトナムから帰国するので、母さんはまたたくさんご飯を作るのみ。


「お母さんのご飯はなんか違うんだよ」と子どもたちに言われますが、家事や育児のベテランとは何かといえば、手抜きが上手いということだと思う。どこで手を抜いていいかわかっていて、ここだけ押さえておけばあとは大丈夫という見極めを知っているということ。

そういう意味では私はベテラン母さんです。


さて今、成田空港のラウンジでこれを書いています。今回はコンパクトなお財布に入れ替えて使わない銀行カードなどは家に置いてきました。使いもしないのに持ち歩いているものって多くない? そういう身近なところの整理って大切…

と、余裕でいたんですけど、昨晩お財布の中身を最小限に移し替えた時に外国人登録証のカードを入れ忘れていました。成田空港の税関で「在留カードをお願いします」と言われて「あっ!!!!!!」と心臓が止まりそうになりました。

瞬間で頭をよぎったのは、「在留カード忘れた出国出来ない」


私は日本で生まれ育ち日本で教育を受け日本に住む在日韓国人の3世なのでビザの更新などはありません。もうなんていうか自分が日本に住む外国人という感覚が希薄です。

では日本人という感覚があるのかと言われるとそれも希薄だし、韓国人という感覚も希薄だし、国籍というものに属している意識が薄いのかもしれません。強いて言えば、日本人と韓国人を包括した新しい何か、みたいな。

今からインドへと旅立つのですが、インドの女神がサティ・パールバディ・ドゥルガー・カーリーという名前それぞれのアイデンティティを持ちながら1なる存在であるように、私には韓国語での名前と漢字名での日本語読みの名前と日本の通称名があり、それぞれにアイデンティティがあり、それが全て包括されたものがこの玄花(ヒョンファ)という名前かなという漢字です。


ということで在留カードを忘れて一瞬心臓が止まりそうになりましたが、そういう場合の対処があり書類を書くことで無事に税関を通りました。

今回のインド行き。インドへ行く動機がいくつかあります。インド行きを決めたことで導かれるようにインド滞在中に訪れるお寺が決まりました。行くべくして行く場所。

時間は過去の積み重ねで未来へ続いているのではなく未来からも流れている。そこを理解しないと人生の流れを信頼することは出来ません。

今回のインドへ行く動機のひとつはガンジス川での散骨。


2016年7月にハワイ島で夫の遺骨を散骨をしました。主宰のWizard Classのメンバーと共に訪れたハワイ島でドルフィンスイムに参加した時にその場でガイドに散骨を打診しました。どうなるかわからないのに迷いなく粉状になった遺骨を持参したのです。迷いなく。

年若い船長に快諾いただき船はドルフィンスイムのコースを外れて沖合へ。そこで散骨のセレモニーを行うことができました。散骨場所の緯度と経度まで教えてくれてありがとう。


散骨するためには遺骨を粉状にする必要がありため、散骨用の機械を借りて私が自宅で粉砕しました。その時に、粉状にならなかった小さな塊の骨があるんです。片手にこんもりと乗るくらいの量かな

「これ、どうしようかなぁ」と思いつつジップロックに入れて引き出しにしまっていました。ジップロックもこんな使われ方をするとは思わなかったことでしょう。

夫が亡くなった時から肉体や骨にさほどの思い入れはありませんでしたがしかしそこはやはり人生のセレモニーをしたいじゃないですか。


昨年の10月にインドツアーを主催し生まれて初めてインドを訪れガンジス川の上流で沐浴をした時に、「ガンジス川に遺骨を流せる」と聞いて即決断しました。「パパの残りの遺骨はガンジス川に流そう。来年の命日に再びインドに行こう」

なんていい閃きだとインドから自宅に帰り娘に伝えると、一瞬無表情にになる娘。そしてひとこと。「パパがね、”そんなしみったれたところは嫌だ”って言ってるよ」

爆笑。
お、お腹が痛い。

「あとね、スパイスとかのカレーは嫌だって」

爆笑。
お、お、お腹が捩れる。
それが散骨となんの関係が、、、あっ!!!(思い出した)

長男が生まれる前のこと。夫と一緒にマレーシアのクアラルンプールとペナン島に行きました。シンガポール航空のファーストクラスでスパイスたっぷりの串焼き肉を前に夫がひとこと。「僕はスパイスが苦手なんだ」

マレーシアに滞在中は食べることが大好きな夫がほとんど食べなかったのを思い出したんです。そんなことを子どもたちに話したことがないのに、娘のアンテナの精度の良さにそれを思い出し、大爆笑しながら娘を通して夫に伝えました。

「わかる、わかる。本当はセーヌ川とかに散骨して欲しいんだよね」

「でもさ、私はガンジス川でセレモニーがしたいのよ(だってガンジス川に散骨した人は神になるっていうし)葬式とか散骨っていうのは残された人たちが楽しんでいい部分があると思うんだ。パパの大好きな海(ハワイ島)には散骨したし、あとは自由にさせてよ」

「残りの遺骨の全部じゃなくて一部をガンジス川に散骨するだけにするから。あとはまたビビッと来た場所に行くわ。世界のどこか」

そうして「一部だけならガンジス川に散骨していいよ」とパパから許可をもらいインド行きは確定したのでした。


さて、11時30分発のデリー行き。今日は夫の7回目の命日。全ては導かれるままに。

間もなく出発です。



2018年1月19日
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