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#18 Familia 6月5日十六夜号:愛という奇蹟①

1990.06.05



kainchi dham ashram




2012年からすでに日本国内で50ヶ所以上のジャーニーを開催していた玄花(ひょんふぁ)の次の目的地は日本以外の国でした。そろそろ世界を旅する時期だぞ、と本能が告げる。


「どこに行こうかな」と思った時に真っ先に浮かんだのがインドでした。ヨガを実践しているわけではないしインドに行きたいと思ったこともなく、インドの聖地や寺院の名前すら知らないしヒンドゥー教の神さまの名前すら詳しくありません。しかしインドなんです。


あれは2017年の夏の終わり。インドに意識を向け、インドの情報が増えるにつれてインドは行くべき場所だという確信が高まっていく。もうヒンドゥー教の神さまの話は面白いし寺院の素晴らしさや信仰の深みに触れるにつけ期待に胸が高鳴る。


2017年10月に約10日間のインドジャーニーを催行し、翌年1月にはプライベートの一人旅でインドを訪れ、今年の4月の終わりに再び一人でインドを訪ねました。そして今月(2023年6月)には2度目のインドジャーニーを控えている今、改めてインドの寺院について書いておきたいことがあります。


もちろんただの寺院の紹介ではありません。寺院が建立されるということは、そこに建てる人の思いがあり思想があり教えがある。そこにいったらどんなご利益があるのかというのは表層の理解でしかなく、また、日本の神社仏閣であれ世界の寺院や境界であれ、そこを訪れる動機によって受け取るものは変わります。


玄花の旅として日本国内の70ヶ所以上と世界の10都市以上を旅しています。行き先は毎回自分で決めており自分の行きたい場所に行っているといえばそうなのですが、自分のためだけに行く場所とグループで行く場所は違います。


玄花の旅とは何か。
その土地、その場所、そのタイミングでしか味わうことが出来ない移動教室とも言えますし、ポテンシャルを引き出す旅とも言えますし、体験を通して靈性をカルティベートする旅とも言えますし、ひとことで言い表すことは出来ません。


ただただ一緒にご飯を食べて移動して心から笑い合う旅かもしれませんが、それこそが最も大事なことで最上級の教えの手渡しだったりします。







2018年1月に訪れたVaishno Devi Temple.




シヴァ派のヒンドゥー教徒が死ぬまでに一度は訪れたい寺院のひとつ。標高1,600mにあり、夜中から明け方にかけて馬に乗って寺院まで行きました。この写真がヴァラナシで現地の人たちに売れるほど。写真撮影はここまで。


寺院に行く道中に荷物の保安検査があり、寺院に近づいた場所のコインロッカーに全ての荷物を預け靴を置き、身一つで寺院に向かいます。


この寺院への旅は、ここに祀られるシュリー・マーター・ヴァイシュノー・デーヴィー(聖なる母ヴァイシュノーデーヴィー)に呼ばれることから始まります。呼び寄せる母とも言われていて、女神は祝福を与えたい人を呼び寄せます。


インド人曰く、大きなプージャの時には標高1,600mにある寺院から山の麓まで行列になる、と。まさかと思いつつそれを疑い切れないのは、山の麓から五体投地で寺院を目指す人たちが多くいるからだった。




【目次】
・何を通して教えを理解するのか
・カインチ・ダーム
・真実を生きる
・靈性を磨きながら生きる





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