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#3 Familia 牡牛座上弦の月号ドラマアイデンティティ①

1990.01.29

インナーチャイルドとドラマアイデンティティ

今日は牡牛座上弦の月。なんとなく見ないようにスルーしていた課題が再び目の前に現れて来るタイミングです。それがピンチだと感じられたとしても、チャンスであることを信頼する。

私たちには選択の自由があります。わざわざ自分と合わない人と一緒に過ごすことは選びませんし、自ら苦手なことをやろうとはしません。波風が立ちやすい相手とは極力関わらないようにし、心地良く日々を過ごすことを選択します。

しかし今日のような星回の時には忘れていた心のザワザワが呼び覚まされるような出来事や誰かとの再会があるかもしれません。もしこれを読んでいるあなたの現実にそのようなことがあるならば、「あぁ」と嘆く前にひとこと「流れに乗っている」と呟いてみてください。

今日の牡牛座下弦の月から2月6日の獅子座満月に向かう流れの中にいます。獅子座満月ということは太陽は水瓶座です。月は根源的欲求を表し、太陽はその欲求を叶えるための燃料となる。獅子座の月が求めるものとは何か。

獅子座の支配星は太陽です。太陽はこの地球から見るとたった一つしかない太陽系の絶対王者。地球から見るとたった一つの太陽ですが地球以外から見るといくつもあるという説もあります。だから太陽には「The」がつく。The Sun.

太陽は自分が輝いて初めてその光を周りの人々に分け与えることが出来ます。また、太陽の光を浴びて輝く月を見て己の輝く光を自覚します。獅子座の月とは注目され、愛され、讃えられたい欲求を持つのは、太陽の光を一心に集める月の心。それはまさに、自我が完成する前の子どもが持つ本物の感情とも言えます。

私たちはおぎゃあと生まれてからずっと感情を抑制する方へと促されて来ました。TPOをわきまえ、自分の心よりも周囲の状況を優先する。そのように抑制され続けた感情はいつしか機能不全となり、大人になるにつれて本物の感情と出会うことが少なくなって来ます。そして多くの場合、その未消化の感情が自分の内側に澱のように溜まっていく。

インナーチャイルドという言葉があります。インナーチャイルドとは今ここで肉体を持って生きる私たちの本質にとても近いものです。インナーチャイルドの癒しとは言いますが、インナーチャイルドと健全に向き合えている人は多くありません。インナーチャイルドに向き合おうとする人の多くは、自分の内側から湧き上がる激しい感情に巻き込まれたり、インナーチャイルドに感情移入して同一化しています。

私はかつて遠隔Revive21という遠隔エナジーワークの場において、インナーチャイルドというドラマアイデンティティの未消化の感情を癒し変容へと促すことをファシリテートしました。ドラマアイデンティティとは、自我の解釈と意味づけによるドラマにより生まれたアイデンティティ（人格）のことです。

インナーチャイルドとは決して「親から愛されなかった可哀想な私」のことだけではありません。無自覚にも感情を抑制することを身につけた私たちの未消化な思いは、もっとさまざまな側面を持っています。

「私は親と仲がいいし愛されて来たからインナーチャイルドの癒しは必要ないわ」ということではありませんし、全ての子どもの願いが「親に愛されたかった」ということでもありません。

今ここに生き、困難や障害や課題と思えるような何かに直面したり、使命を生きていないようなもどかしさを感じるならば、それはインナーチャイルドやドラマアイデンティティによる未消化な感情や思いがあるということです。

インナーチャイルドの癒しと変容のプロセスがなぜ大事かというと、生きる上で外すことのできないあらゆる対人関係に影響を与えているからです。アドラーは「全ての悩みは対人関係である」と言いました。エックハルト・トールはペインボディという言葉でインナーチャイルドを表現しています。このメルマガではドラマアイデンティティと書きました。

言葉はなんであれ私たちの奥にある、（無自覚な）その痛みやその傷を、あらゆる角度から紐解いていきましょう。

【目次】
父との再会
余談ですが、算命学
インナーチャイルドというテンプレート
過去の記憶で組み上がった思考パターン
無意識の幼少期の決意
風の時代のインナーチャイルドの受容

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